私「うつ」だってよ(実録)

10/6(火)にメンタルクリニックへ行き、うつ病と診断された

「うつであることは間違いない」

レベルでいうと中等症
今まで何とかやりくりして来たことが、今年の夏の仕事で悪化したのかもしれない。

3週間前に予約していたメンタルクリニックでの初診。お薬やサプリを飲んで最近元気だし、「問題ないですよ」と言われるかもしれないなあ、と思っていたのでびっくりした。

「認知機能検査その他の心理検査(操作が容易)」をしてから診察

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Contents

ヒアリングされて伝えた症状と状況

  • 便秘で、栄養療法のクリニックで処方された酸化マグネシウムを飲んでいる
  • 甲状腺の数値が良くなかったので、チラージンを飲んで、1ヶ月で数値は基準値に戻ったが、お薬は続けて飲んでいる
  • 数年ずっと寝付けない
  • 中途覚醒が多く、寝た気がしない
  • 朝起きてすぐに帰りたいと感じる(リモートワークでも)
  • 現在はリモートワーク中心で、週に1回出社
  • 上司の言動は信頼、信用できなくてしんどい
  • ルーチンワークでも日々改善業務を提案してきたが、評価されない
  • 同じ部署の人たちは10年以上一緒に働いている人たちで、似ている(批判的、ルーチンワークをずっとしてきている)
  • 上司は日和見主義で、都合の悪い時には判断せず、責任だけを押し付けてくる
  • システム開発の要件定義、設計、実装をしていた人が7月に退職し、その人の仕事が丸ごと私に回ってきた
  • 元々エンジニアだが、システム開発が不得意だから企画、事務系の仕事にキャリアチェンジしたのに、プロジェクトマネージャー(PM)、テスト設計、テスト、一部の設計、実装を私がすることになった(ITの会社でエンジニア崩れのスタッフ職が多く、システム開発寄りの仕事でも、上司や同僚たちは、やれば出来るだろうと思っている節がある、また無理難題でも文句を言わず、自力で何とかしなければいけないという下請けマインドが強いと思う)
  • 上司は他の部署と調整することなく、特に説明もなく、いきなり「あなたがPMだから」と仕事を振ってきた
  • 私はPMの仕事が嫌なのではなく、上司が「頼ってくれたらいい」という言葉があって、相談しても「時間がない」「忙しい」と言って何度もはしごを外されたこと、のらりくらりと判断、意思決定をしないこと、などのマネジメントに関するストレスと、納得のいかない仕事が嫌
  • 部署の人たちは、ハンコ押しなどのルーチンワークをさも大事な仕事かのようにしているが、私にとっては無意味に感じて、なくなってしまえばいいと思っている作業である(内容確認をして押印しているが、職務としては押すだけの業務範囲)
  • 異動希望は4年前から出しているが叶わない

実録

医師
「今の状態は、うつであることは間違いない」


「うつ病….思いたくない」

医師
「思いたくないとは?」


「・・・・・」

医師
「こういう状況に長期間晒されたら、エネルギーが下がるし、神経疲れるから、ある意味「正常な反応」だと思いますよ」

「体ボロボロなのに走り続けたら、捻挫もするし骨も折れるしというのと同じ」
「悪い道をずっと走らされているのと同じだから、ある種の精神的な捻挫みたいなもの」

「本当は、体と脳味噌を休めるために、休んだ方がいい」
「それをしようという気持ちはありますか?」


「・・・・・」

医師
「しばらく仕事と上司から離れるのが一番良いと思う」
「寝れていないから疲労が蓄積するし、朝もしんどいから眠れるように、しばらくお薬を使ってみるとか」
「とにかく、”脳”をしばらく休ませることです」
「今のストレスになっている、仕事や上司から離れること」
「それでも休まらないようなら、よく眠れるようにお薬を使う」
「休めれば回復してくると思う」
「ただ、回復した後、どうするか?が一つの問題。仕事のこと、職場のこと、上司のことをどんな風にしていくか」
「相当無理を重ねて来たと思うので、対策を、異動など、を取らないと」


「(今の職場に)戻りたくないです」

医師
「休職し、復帰にあたって、診断書で復職の条件として”こういう状況なので異動が必要である”と書ける。異動が叶うかどうかはわからないが、”職場環境の影響が大きい(ミスマッチがある)から、異動を勧めます”、と書けば配慮してもらえることはある」
「”今の状態で異動が必要です”、と言ってもなかなか通りにくいので、一旦休職を挟んでしっかり回復してから。元の職場に戻ったら元の木阿弥、ということ当然はある」
「パワハラを受けていた所に戻ると、また元に戻ってしまう」

「休職するかどうか、今日決められなかったら、また考えてもいいですよ」

「お薬は飲んでもいいと思う?」


「何のお薬を飲むんですか?」

医師
「こういう時、睡眠薬を飲むのは良くなくて、熟睡できることが重要だから、飲むのは”抗うつ薬”です」
「抗うつ薬は、うつにはあまり効かないけど、深い眠りを増やす働きがあるので、前よりは良く眠れるようになる。ただし、一番良く眠れるのは、仕事を休むことだと思う」
「仕事を休んだら、お薬なしでも眠れるようになる人は多い」
「それでも眠れない場合は、お薬を使った方が良いし、もし仕事を休めない場合はお薬を使って、夜の間だけでも頭を休ませましょう、というやり方をします」
「どうしましょう?」


「こんな簡単に、”うつ病”なんですか?」

医師
「うつ病です」
「多分、今に始まった訳じゃないと思う。体がしんどかったのも、既に「うつ」になってた可能性があります」
「今回の事(7月からの仕事の事)で、もう一段階重くなって、かなりはっきりして来たんだと思う」
「だましだまし、今までやってこれたけど、もうしんどくなった、限界に来たのかな、と思います」


「そんなに難しい仕事をしている訳じゃなくて、でもそれがストレスなんですよね」

医師
「納得できない仕事とか、上司との関係とか。人間関係が一番ストレスになるので」
「自分に合ってない仕事、しかも納得できない仕事でしょ?仕事が楽しかったり、やり甲斐がある仕事じゃないでしょ?」


「ないです」

医師
「楽しい事、やり甲斐があることをしていくと、うつから回復していくんですよ」
「逆に、やり甲斐がない仕事、やってて楽しくない仕事をしていると、誰でもうつになるんですよ」
「やり甲斐のなさは特に、対人関係とも関係してくるから、納得できないということですよね」
「こういうことが積み重なって、そういう状況に置かれると、人間ってそうなっていくんですよ、ほとんどみんな」
「働き方を変えていくことが大事なんだけど、ここまで来たら、今は休んでから、それ(働き方を変える)をしないといけないということです」
「どうしましょう?方針を決めないといけない。決められないんだったら次の時に、休職とかについて相談することになります」


「いきなり休むのは、私の中に抵抗があるので・・・」

医師
「お薬も抵抗がありますか?今日決めなくても良いですよ?」
「もちろん、どちらも早い方が、早く良くなると思います」


「良く眠れるお薬は欲しいです」

医師
「では、お薬を取り敢えず出しておきましょう」
「ぐっすり眠れたら、元気が出てくるかもしれないし、違う考えが出てくるかもしれないし」
「それから休職の事を考えましょう」
「次回は来週来てください」
「お薬の効き目をみないといけないし、休職するかどうか、もうちょっと話していかないといけない」
「今日出すお薬は”トラゾロン”」

「仕事がしんどくなっていて、休職が必要ですという場合、なかなか休職に踏み切れなくて、話がまとまらなくて長くなることがある。それだけ休まずに仕事を頑張っているという事なんですよ」
「ところが、すでに頑張りすぎになっている。これ以上頑張ることはオススメしません」


「はい」
「私は、”うつ病”ってもっと深刻な症状があるものだと思っていました。生きていたくないとか」

医師
「それはよほど重症な場合です」
「でも、今のあなたは軽症じゃないですよ。重症、中等症、軽症で言ったら中等症ですね」
「重症の人は、もう頑張って仕事に行こうと思っても行けません。ただ、今はリモートワークだから、もし通勤だったら行けなくなっていたかも知れない」
「軽くないことは確かです」
「ストレスの強い仕事をしながら回復するのは難しいかな、というのが私の印象です」


「ありがとうございました」

メンタルクリニック受診の感想

30分の時間内で、丁寧に根気強く話を聞いてくれ、私が納得いくまで説明してくれた。
「そうだったのか」という後味。ある意味ではスッキリ。
休むかどうか、診察が終わった時点では、迷いが大きかった。

「うつです」と言われた瞬間、「え?」と思ったが、「ほっとした」気持ちがあって、その後で色々な不安の思考が湧いてきた。「コロナ不況が酷くなるかも知れない中、うつ病で休んだりしていいのか?異動先は今よりも良い環境が期待できるのか?そもそもそんなに自分に合った仕事が社内で見つかるのか?」

費用

診察 2,520円
お薬 750円

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10/07(水)

私が出社する日で、運よく産業医も出社されていたので、産業医面談をお願いした。

産業医面談

メンタルクリニックでの診察結果、仕事や上司との関係性、職場環境を伝え、
社内の制度のCDP(キャリアデベロップメントプログラム)でも4年前から異動を希望しているが、変化がないことを伝えた

産業医からも「とてもしんどい体調なので、休職した方が良いですね、どうしたいですか?」と聞かれた。
この時は、うつと診断された次の日で、また気持ちが落ち着かず、どうしたら良いのかわからない、不安の方が大きい状態だった。

前回の産業医面談(8/5)では人事に伝えないでほしいとお願いしたが、今回は産業医・保健師の勧めで、出社していた人事の人に来てもらって、事情を説明してもらった。私からも伝えた。昔から見知った人事の人だったが、丁寧に聞いてくれた。
人事に伝えたからどうなるわけでもないが、一旦伝えて、良い異動ができれば良いね、ということだろうか。

メンタルクリニックではお薬をもらって次回の診察まで考えておいてください、ということだったので、産業医からも、次回の診察が終わったらまた内容を教えてください、とのこと。

「話をしながら涙ぐんでしまうのも病気の症状かもしれないので、無理をしないように」と保健師から優しい言葉をかけてもらった。

まとめ

メンタルクリニックに行って、うつと診断されてから、自分の考えがまとまらず、ブログを書こうにも文章にできず、もやもやとして疲れた1週間だった。

自分の辛さに、自覚がなくここまで来てしまった。仕事は辛抱するもの、我慢するもの、上司は厄介なもの、と私が設定してしまっているのだろうか。そんなものか、と思って我慢してきた。

環境を変えること(仕事、職場)に対して、ホメオスタシスが働いているのだろうか?嫌な職場でも・・・

仕事を休むことに抵抗を感じつつも、仕事をしなくて良いのなら・・・「筋トレに通おうかな?旅行しようかな?お出かけしたいな、積ん読の本を読んでいきたいな、写真を撮り歩きたいな」・・・などと、「解放された私」の思考が湧いてきた。そっちの世界はとても生き生きして楽しそうに感じる。

(今まで、何度も何度も各方面からメッセージを頂いていました。辛い仕事から離れること、やりたい事を今すること)

病気にフォーカスするとしんどくなりそうなので、楽しいこと、私が嬉しいことに集中したい。

よく頑張って来た、私。

やっと「仕事を休む以外の選択肢はない」と思えて来た。