地主家系に育って感じていたこと

私は初孫、長女として生まれ
とても可愛がってもらった。

しかし、
2歳になる年に弟が生まれたことで
私の家庭内の地位が変わる・・

可愛がってもらうが、
「長男」「跡継ぎ」として
弟が私よりも優先されるのだ。

和室で机を囲んで座ると
あからさまに順位をつけられる。
祖父、父、弟が上座。
祖母、母、私が下座。
幼心にとても嫌だった。

育つにつれて男尊女卑が目立つようになった。
私のことは祖父母も両親も
とても可愛がってくれるのだが
家の用事をするのは母で
お手伝いを指示されるのも私だけで
弟たち(二人います)は
ぼんやり眺めているだけ。

こういった体験から
私は女であることを損だと感じるようになり
男に負けたくない、と思うようになります。

弟たちより学校の成績面では
私が飛び抜けて良かったので
勉強で勝つというよりは
男そのものが憎たらしい、というような
感情につながっていった気がします。

少ないながらも、土地を相続していた祖父は
小さなアパート経営をしていました。
私は長女で責任感が強いので
自分が生まれた家のために!何かしたい!
という気持ちは強くあったのですが
跡継ぎでない私は、いつも蚊帳の外。

いつか嫁いで家の外に出ていく存在として
扱われていました。
祖父母や両親にしたら、とても幸せな未来として
私の嫁入り後のことをそう表現していたのですが
幼い私は仲間外れのような、
寂しい気持ちを抱いていました。

アパート経営の話に戻ると
祖父母はご先祖さまから引き継いだ土地を
減らさないように、税金で持っていかれないように
駐車場を経てアパートにしていました。
あまり商売っ気がないという感じでした。
アパートからの収入は全て税金対策なので
祖父母も両親もとても節約して
質素な生活を送っていました(両親は今も)。

小学生の時など、同級生が
レストランや遊園地に
連れていってもらった話を聞いても
我が家では無縁の話でした。
羨ましかったです。
しかし、同級生の誕生日会にお呼ばれした時など
「お金がなさそうな人ほど贅沢をするんだなあ」と
幼心に感じていました。

こんな子供時代を送った私は
「中途半端な、使えない財産ならない方がマシだ」
「女は損だ、男に生まれたかった」

という思いを強くし、
お金やファッションに関しては
無頓着で無関心、あまり触れないように育ちます。
好きな色も「黄色」「水色」といったような
女の子らしくない色を好きな色と表現していましたが
ピンクや赤と表明するのに躊躇いがあったのを
覚えています。

お金についても
無頓着でありながら、
どこからともなくお金が降ってくる
お金は与えられる、というような
他人軸、楽観的な感覚を持っていました。

私も祖父母や両親を見て育っているので
無駄遣いもせず、お小遣いは貯金する
というような子供でした。
ある意味、
質素なお金持ちの教育を受けていたのでしょう。

このような環境で育った私、
社会に出て、いろんなことに
違和感を持ちながら
自分はどうしたい?を考えて来ました。
少しずつお伝えしていこうと思います。


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