東証の記者会見について

10月1日、朝から大きなニュース、

東京証券取引所がシステム障害で動かない、と。

東証、終日売買停止 システム障害で初

東証システム障害
2020/10/1 11:52 (2020/10/1 12:40更新)
東京証券取引所は1日、株価など相場情報の配信が停止していることを受けて終日取引を取りやめると発表した。午前9時の取引開始から全ての銘柄で売買を停止していた。復旧のめどはたっておらず、原因を調査している。東証でシステム障害により全銘柄の売買が停止されるのは2005年11月以来。売買が終日停止されるのは、1999年の取引のシステム化以降初めて。

先物など金融派生商品(デリバティブ)を取り扱う大阪取引所は通常通り動いている。ジャパンネクスト証券などが運営する私設取引システム(PTS)上でも取引が行われており、複数の個別銘柄の取引が成立している。

東証の株価など相場情報を配信するシステムに障害が発生している。復旧のめどはたっておらず、原因を調査している。東証関係者によると、「外部からのハッキングなどが原因ではない」としている。

障害は1日の取引開始前に判明。投資家の注文を取引所につなぐ証券会社などに全銘柄の売買を停止すると通知し、8時30分ごろにホームページ上でも公表した。

名古屋証券取引所は1日、東証で発生した障害に伴い名証での全銘柄の売買を停止すると発表した。札幌証券取引所、福岡証券取引所も同様に全銘柄の売買を停止した。名証などは東証のシステムを利用しているため障害により取引ができなくなる。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など各種株価指数は算出できていない。上場投資信託(ETF)やインフラファンド、新株予約権付社債(転換社債=CB)も取引が止まっている。

1日はひろぎんホールディングス、インヴァスト、アイペットホールディングスの3社が東証に上場を予定していた。

日経新聞より

IT業界にいながら、システム開発については疎いのですが、東証社長、CIOの会見が後世に残る素晴らしさ、であると話題になっていました。

システムの開発やハードの提供は富士通だったそうですが、責任は東証にあると言い切り、システムの知識が低い記者からの意味不明な質問に対しても、丁寧に答えていました。

経営者の会見では、原稿を読み謝罪するだけで中身がない事が多いですが、この会見は、経営者がちゃんとシステムの中身を技術的に把握しており、システムに詳しくない人にもわかるよう、詳しく、繰り返し説明しています。

Twitter界隈でも 東証の記者会見は「技術がわかる経営者」「受け答えが理路整然」と絶賛する感想が集まる。なお横山CIOは落研出身と話題に。

 アローヘッドは2019年11月に刷新しており、故障した共有ディスク装置1号機のメモリーもその際に採用された。故障したメモリーの交換とシステムの再起動を経て、あす10月2日は通常通り午前9時から売買を再開する予定だ。ただ、共有ディスク装置1号機の不具合発生時に、同2号機へ自動で切り替わらなかった原因は「判明していない」(日本取引所グループの横山隆介CIO)といい、開発ベンダーの富士通で解析中とした。

宮原社長は「富士通と徹底した原因究明をし、その上で再発防止策を協議している。市場運営の責任の所在は私どもにあり、(富士通への)損害賠償は現時点で考えていない」とした。

日経XTECHより

記者のレベルも問題だし、通常記者会見する経営者の知識レベルも問題なんですが、それらを吹き飛ばす、お手本レベルの会見だったんですね。素晴らしい。

翌日、10月2日の日経新聞の株価欄。

「ー」ばかりです。当然ですけど・・・

Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO25)

Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO25)

Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO25)

株の投資をしている方面からのコメントとしては、「1日売買が出来ないくらいで狼狽えるような投資はするな」と言うのがあり、そうなんだろうなあと思った次第。

Twitterやってます!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする